|
夫婦っていいもんだ
主人は九州男児。台所に立ったこともなく包丁は握らない。「お茶!」と言はれれば私がお茶を出す。
ふんぞりかえってるわけではなく、役割分担として成り立ったいる。私は不満には感じていなかった。
私は風邪で熱を出し、喉が痛くてたまらない時があった。さすがに食事の支度ができないので、主人にお惣菜を買ってきてもらうことになった。そして買ってきたのが、衣がさっくさくでポテトがほくほくのコロッケ。
わあ〜い!パン粉が喉に刺さって、お芋が喉に詰まって、おいしそ〜!!!
って、これ、いやがらせですか・・・(涙)
そんな、人のことに無頓着な主人でも、さすがに私の病気を知ったときは頼もしかった。料理は作れないものの、買物、洗濯、ちょっとだけ掃除を頑張ってやってくれた。たじろぐこともなく、病気を治すことだけに私が集中できるよう、すべてを仕切ってくれた。そして、入院中は私が寂しがってないか、心細くないかと毎日顔を見せ、欲しがるものをせっせと運んでくれた。頼り切って、娘のようになっていた。非常時に本当の姿が見えたような気がした。元気なときに、少し主人を見くびってた自分を反省した。
|
|
はじめに
1 〉あっけなくがん告知
2 〉恐怖で頭が真っ白け
3 〉手術説明を受ける
4 〉命について考える
5 〉はじめての入院
6 〉いよいよ手術の日
7 〉緊張の病理検査結果
8 〉放射線治療開始
9 〉治療を終えて思うこと
● 食べるという欲求
● 主治医のこと[1]
● 主治医のこと[2]
● 夫婦っていいもんだ
● 子宮がん関連の書籍
|