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はじめに
私は2003年6月2日に子宮がんを告知されました。恐怖と不安と混乱の末、無事治療を終え、今はとても落ち着いた心境に到っています。この病気であることをお伝えしようかどうかとても悩み考えました。でも、これも身近な日常であるということ、誰の身にも起こりえること、そして必要以上に病気に怯えないこと、そんなこと少しでも伝えられたらなにより私自身が一番癒されるかな、という厚かましい願望のもと、お話させていただくことにしました。
ただ、これを見ていただいた方になにか啓蒙を促すとか、ガン検診を進めるなどの意図はまったくありません。それは個々で感じることであり、もしかしたら抗いようのない運命はもう決められているのかもしれません。
また、同じ子宮がんの方にむけての情報提供でもありませんし、治療レポートでもありません。細かい治療データは載せておりません。
ただ、こんなお気楽な人間にも深刻な病気が訪れることの現実、あらためて命というものを考えるきっかけになれば嬉しいです。
決して気持の良い内容ではありませんし、場合によっては生理的に生々しい表現もあるかもしれません。繊細な神経をお持ちの方は読むと後悔するかもしれませんよ。
2003年10月
1 〉あっけなくがん告知 -->
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はじめに
1 〉あっけなくがん告知
2 〉恐怖で頭が真っ白け
3 〉手術説明を受ける
4 〉命について考える
5 〉はじめての入院
6 〉いよいよ手術の日
7 〉緊張の病理検査結果
8 〉放射線治療開始
9 〉治療を終えて思うこと
● 食べるという欲求
● 主治医のこと[1]
● 主治医のこと[2]
● 夫婦っていいもんだ
● 子宮がん関連の書籍
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