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2 〉恐怖で頭が真っ白け
怯えてばかりいても仕方ない。
この病気についてまず知ることから始めてみよう。
ネットで情報を収集して、もっと具体的な解決策をみつけるんだ。
偶然にも同じ進行度の子宮がんサイトがヒットした。
年齢的にも同じくらいの方なので闘病記がとてもリアルだ。
明るく軽妙な調子で治療の様子が記されている。
なんだかちょっと安心。こうしてみんな頑張ってるんだ。
が、次の瞬間身体が凍りつく。
2000年に子宮がんの治療を完治させたはずのその人は、
その後のリンパ転移により2003年の今は
もうすでにこの世にいない。
・・・・・・・・・・・・撃沈。
全身の力が抜けていく。
ガンとはそういう病気だということ
いやでも思い知らされる。
もう情報はいらないよ。
真実を知ったって強くなんかなれない。
世間ではセカンドオピニオンなんて言うけれど、
私にはそんな時間の余裕も心の余裕もない。
どうやって冷静になれというのか。
家族が心配そうに私を見ている。・・・・・辛い。
甘えることは簡単だけど、これ以上感情に流されると
自分が破壊してしまいそうになる。
なんでもないよう明るく振る舞う、
今はその理性だけがせめてもの救いだ。
3 〉手術説明を受ける -->
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はじめに
1 〉あっけなくがん告知
2 〉恐怖で頭が真っ白け
3 〉手術説明を受ける
4 〉命について考える
5 〉はじめての入院
6 〉いよいよ手術の日
7 〉緊張の病理検査結果
8 〉放射線治療開始
9 〉治療を終えて思うこと
● 食べるという欲求
● 主治医について[1]
● 主治医について[2]
● 夫婦っていいもんだ
● 子宮がん関連の書籍
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