はじめての入院生活 @ はじめての入院

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子宮がんタイトル
5 〉はじめての入院

手術の2日前にいよいよ入院。
生まれて初めての入院生活は思っていたより快適だ。
深刻な病気の私に対して主治医や看護師はやけに明るく接してくる。
「私はがんなのよ、そんなに明るく振る舞われても・・・。」
最初こそ戸惑ったけど、その明るさが次第に私にも伝染してくる。
深刻に考えるのがバカバカしくなってきた。
患者のみなさんとも積極的に接してみる。
みんな心に不安を抱える同士、弱者特有のやさしさと強さがある。
病人である前に私はひとりの人間だって当たり前のこと、
ここのところ忘れていた気がする。
こんな特殊な経験も悪くないな。

手術にそなえて輸血用の自己血を採血する。
念のため400cc用意するそうだ。そんなに採って大丈夫?
輸血部医師が明日の手術で緊張している私を精一杯励ましてくれる。

なんていい人なんだっ〜〜〜〜〜〜。(涙)

この病院のスタッフはとても人間味のある人が多い。
それだけで気分がほぐれ、自然体で乗り切れるような気がしてきた。
貧血で倒れる恐れがあるため、帰りは車椅子で病室まで運んでもらう。
いかにも病人してる、とってもVIPな気分だ。
もう怖くない、いい感じに気が昂って戦闘体制万全だ!
安眠できるように睡眠剤を渡される。
生まれて初めての薬に緊張するが、お陰で朝までスッキリ快眠。


6 〉いよいよ手術の日 -->








はじめに
1 〉あっけなくがん告知
2 〉恐怖で頭が真っ白け
3 〉手術説明を受ける
4 〉命について考える
5 〉はじめての入院
6 〉いよいよ手術の日
7 〉緊張の病理検査結果
8 〉放射線治療開始
9 〉治療を終えて思うこと

食べるという欲求
主治医のこと[1]
主治医のこと[2]
夫婦っていいもんだ
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