はじめての入院生活 @ 治療を終えて思うこと

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子宮がんタイトル
9 〉治療を終えて

9月8日、待ちに待った放射線最終日。
長いようであっという間の30日間だった。
辛い副作用の日々があったものの、
比較的大きな事態もなく終われたことにほっとする。
入院したことで規則正しい生活と治療に専念できたのも、
結果的には良い選択だった。
照射後の検査などのため退院は9月10日に決まる。
これで6月から続いた今回のガン治療は全て終了。
嬉しい反面、闘病の昂ったテンションのまま、
日常に戻るのが少し寂しく不安だったりする。
非日常の中で芽生えた病気に対する闘争心を、
こんどはもっていくところに困っている。
一連の騒動がまるで大きなイベントだったかのようだ。
普通の生活ができるというのに、なんて贅沢な話だろう。

ご存じの通りガンは5年再発しないで
初めて完治したと言える病気。
病室にも2年前に乳ガンを発症した人が、
今回、脳に転移したため放射線治療を受けていた。
転移後の生存率は発症時の半分に減るそうだ。
私もこの先どうなるか分らない。
でも、いたずらに恐怖にかられるのだけはよそう。

命の長さにとらわれることなく
日々を悔いなく過ごしたい。
この経験が先の人生にどんな影響を与えるだろう。
もっと辛い体験が待ってるかもしれない。
それでも生きているという喜びを忘れずにいよう。


『 生きてるとは燃えながら暮らすこと 』


昔のポップスのフレーズが頭から離れない。















はじめに
1 〉あっけなくがん告知
2 〉恐怖で頭が真っ白け
3 〉手術説明を受ける
4 〉命について考える
5 〉はじめての入院
6 〉いよいよ手術の日
7 〉緊張の病理検査結果
8 〉放射線治療開始
9 〉治療を終えて思うこと

食べるという欲求
主治医のこと[1]
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