友達に連れて行ってもらった創業1875年の老舗うなぎ専門店。訪れたのはすっかり日が暮れていたので、はっきり店の景観は見えないもののそのすばらしいさは肌で感じる。100年以上の歴史のある建築物はそれだけで大きな存在感がある。改装はしているものの骨格はそのまま、創業当時の暮らしの息づかいが聞こえてくるようだ。
その後調べたところ、この「満る岡」は市民の投票による「第1回浮き城のまち景観賞」を受賞したらしい。その"浮き城のまち景観賞"とは次の通り。
周辺環境と調和し造形的にも優れた建築物を表彰することにより、良好な景観の形成に寄与することを目的に「浮き城のまち景観賞」が創設され、表彰式が行われました。(行田市長の日記より)
いかに行田の市民に愛されているかが伺える。こんな店だけに、これから食べるうなぎへの期待が大きく膨らむ。これでダメだったら期待のぶんがっかりが大きいけど。
余計な心配は必要なかった。うなぎはタレが濃いめで表面もしっかり焼かれて芳ばしい、まさに好みの味。ひと口ごとにうなぎを食べているという満足を感じる大好きな味だ。"見ためが好きな店=味も好き"という私なりの法則がみごとに当てはまった。(2006/10)