店頭に配置されたグリーンはセンス良く、とても手入れが行き届いている。こんな細やかな感性を持つ人たちが作るパンはきっと美味しいはず、と期待が高まります。ところが、2畳ほどしかない小さな店内は、表のオープンな雰囲気とは違って、少し暗くお世辞にもおいしそうな雰囲気とはいえない。パンの内容も、町のどこにでもあるパン屋さんのラインナップ。唯一そそられるのは天然酵母を使用したハード系のパンだけでした。
でも、オーナーと思わしきご主人と奥様はもの静かでと、ても良いムードを醸し出している。こんな人が焼くパンならやっぱり美味しいかも?
私の頭の中のハカリが左右に大きくブレまくってます。たかがパンですが、私はこの小さな妄想が大好きなんです。こんな小さな賭けをして、アタリだったらすごく幸福感に包まれる。ハズレだったら半日くらいがっかり。なんともミクロスケールな話でしょう・・・・・。
1時半ごろだったため、お昼どきに売り切れたパンも多く、きっとそれが人気商品なんだろう。でも、今回はオーソドックスなカレーパンやあんぱんを食べてみることに。この基本のパンが好みならば、きっと他のものも気に入るはず。
いまどきはスーパーにもパン工房が併設されていて、どこもそれなりに美味しい。でも、「これは!」と思えるものがないのです。私の探し求める「これは!」は本場の味そのままのメゾンカイザーやビゴの店のような高級パンでもなければ、アンデルセンのような多くのファンを持つメジャー店のパンでもない。おにぎりのように毎日でも食べられる、生活に密着し懐かしさを覚えるパンなのです。この懐かしさとはすごく個人的な感覚で恐縮ですが、実家の近所にあったパン屋のあの味。凝ったものは一つもないものの、基本のパンが美味しいのでなにを食べても安心できる美味しさ。決してびっくり!する美味しさではないのですが。
パン工房BANFFの立地はべにばな陸橋の下にあるため、はっきり言ってすごく不便。そのため、行くべきかどうか散々迷いました。でも、今となっては行ってよかった♪ 今回食べた3つのパン(画像右上)はどれもハズレなし!すべてにおいて中の具とパンのバランスが良い。しっとりもちもちの食感が大好きな私にはうれしい収穫です。今のところヘビーローテーションのパン屋は
リブランですが、有力な対抗馬になる可能性大です。(2007/9)