ハワイのローカルハンバーガーを埼玉で味わう「クア・アイナ」

クア・アイナはハワイのノースショアにある人気バーガーショップ。田舎のサーフィンの町にあるローカルなハンバーガーショップだ。木造のノスタルジックな建物がなんとも言えず風情のある店だった。（現在は今風な店舗に改装された）それがあっと言う間に日本にやってきて、あっと言う間にチェーン展開された。今では関東に11店舗もある。ハワイでさえ2店舗しかないのに。これってファンにとっては複雑。いつでもあのハンバーガーを食べられるのは嬉しい、けどそんな手軽なものであってはいけないの。
一気に膨大して一気に消えていった、シナボンの二の舞にならないことを祈るばかり・・・。

そんな思いがあるからか、日本で食べるクア・アイナは、なんとなくハワイのとは違うような気がする。材料が違う？水が違う？はたまた気分が違う？そもそもハワイと同じ条件ではないし、日本ナイズされているのかもしれない。ビジネスとは売れることが前提なんだから、私の思い入れなんて関係ない。そう割り切って「クア・アイナを日本では食べない！」と決めてた。宝物が汚されていくのを受け止められない・・・（大げさ）

所詮、私の意思ほど弱いものはない。埼玉新都心にクア・アイナがあることを知り、食べたい衝動を押さえることができず行ってしまった。内装は以前のクア・アイナのイメージがそのままの木造でノスタルジックなもの。各テーブルに置かれている巨大ケチャップやマスタードも、アメリカンダイナーの良い味を出しいる。このムードを味わえただけでも満足。

あまりお腹が空いてなかったので、ハンバーガー1/3サイズ+ドリンクのセット1人分を、2人で食べることにしました。あとはサイドメニューのサラダやスープ類を注文。ハンバーガーは半分にカットするようお願いして。
出来上がりに時間がかかるので、札を渡され席で待つ。ドリンクはビックサイズなので2人で一つを飲むことにした。そしたら店のスタッフが、氷の入った水をテーブルに持ってきてくれた。ドリンクが二人に一つしかないので、気を利かしてくれたのです。なかなかやるな♪ ちょっとした心使いですが、とても気が利いていて驚いてしまった。

危惧していた味だったけど、これが意外と美味しい！パテからは肉汁がジュワ〜と沁みだして、弾力のあるカイザーロールとの相性抜群。サラダの野菜もとても新鮮でハリがあり、パンプキンスープは過剰に味付けしてなく、素材の美味しさそのままを味わえる。クラムチャウダーも濃厚な味わいで、すべてがファーストフードというよりレストランレベル。ここはファーストフードじゃなくてハンバーガー専門のダイナーなんだろう。

ハンバーガーが運ばれてくるときに、取り分けるようにちゃんとお皿を用意してくれていた。またまた感心。この手の店はマニュアル的な対応で、予定外のことには機転が利かないものだけど、こんな客の立場に立った心使いが嬉しい。ハンバーガーにしては価格が高い店だけど、このサービスなら納得できる。でも、たぶんこれは個人の資質の問題だろうな。「日本のクア・アイナはは行かない！」はひとまず撤回！この埼玉店に限り、ちょくちょく味を運ぶことになりそうだ（2005/12）