いまどきのたこ焼き事情

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OSAKA
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いまどきのたこ焼き事情
大阪と言えばたこ焼き。でも私の場合、住んでいるときからそんなに食べていたわけではありません。地元の人って、そんなもの。いつでも食べられるし、あえて意識もしていない。それにあれって、かなり中途半端。おやつに食べるとデンプンだけにお腹が膨らんでしまい、夕食が美味しく食べられない。育ちざかりの子供でもない限り、配分の難しい食べ物なのです。そんなこんなで真剣に向き合うことの無かった物でした。

関東では大手のスーパーやショッピングモールに、必ずと言っていいくらい銀たこというたこ焼き屋さんが入っています。店名の横に「築地」が付いてることから東京築地発なんでしょう。ここのたこ焼きは確かに美味しい。出来立たてをハフハフいいながら食べる醍醐味、コレたまりません。でもあえて言わせてもらえば、これはたこ焼きじゃない!正確にはたこ揚げなのよ。表面をカリッとさせるために、油で「揚げ」ているのです。揚げながら焼く器械の仕組みが、良く考えられてると感心します。でもです!カリッを「焼き」で作るから、熟練した技術がいるわけですよ。小汚いおっちゃんやおばちゃん(しつれい)が、なりふり構わず一心不乱にピックを回転させる手際の良さ、もうそれは感動もの。温度管理、生地の固さ、焼くスピードなど、長年のカンに培われたマイスターの技。マニュアル通りに焼かれるたこ焼きとはわけが違うのです。

そこで、今回は久々に大阪のたこ焼きを食べてみることにしました。いや、偶然に食べることになっただけですが。前置きが長くなり過ぎましたが、これからがやっと本題です。今回、私が言いたかったのはただひとつ。
「大阪のたこ焼きって、こんなんだったぁ〜?!」
たまたま食べた2店舗のものには同じ特徴がありました。中身がとろ〜り、だしの効いたなめらかな美味しさ。がしか〜し!表面がカリッとしていないのだっ!カリッとっ!柔らかすぎて楊枝で持ち上げると、割れてしまって力なく落ちてゆく。口に入れるまでがひと苦労、げげ食べにくい。両方とも超有名店。焼きの甘いものが出されるという偶然が重なったのかもしれない。それとも、今の主流がソフトタイプなのだろうか? もし、そうだとしたらかなり悲しいぞ。もっと食べてみないと確信がない。この問題は次回に持ち越しだ。

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