お客がひっきりなし！東大宮の大人気ぎょうざ「餃子の大雅」

外観はふつうの町の中華屋さん。でも、コンクリートそのままの床やパイプのテーブルや椅子の昭和の下町の空気に圧倒され、入店にちょっと勇気がいりました。ただ、その飾り気の一切ないワイルドな感じもいかにも専門店らしく、かえって期待を膨らませます。これで美味しくなければお客は二度とこないでしょう。我が家の近所にもこんな感じの中華屋がありました。そこの餃子もすごく美味しかった。老夫婦が営業されていたので、体力の問題で今では閉店してしまいました（涙）。

餃子専門店らしくメニューは焼き餃子・水餃子・ラーメンしかありません。なので、それらを一人前ずつ注文。
待つこと数分、焼き色が美しい焼き餃子が登場！ 具に干しえびが入っているのか、その香りが強く残る個性的な味ではあるけど、これはこれで美味しい。でも、私が好きでよく行く餃子店の方が好みの味なので、感激するほどではありません。皮も期待していたほどもちもちではなかったのが残念。とはいえ、充分レベルの高い餃子だと思います。
密かに期待していた水餃子は正直いまひとつ。やはり要になる皮のもちもち感が弱く、焼き餃子をただ水餃子にしただけと言う感じ。

というわけで、餃子は期待していただけにちょっとがっかりしてしまいましたが、まったくオマケ的に注文した醤油ラーメンが私的には一番美味しかったのです。美しく澄んだスープの東京風ラーメンで、大きな海苔が一枚丸ごと入り、これまた麺が隠れるほどの大きなチャーシューはすごく柔らかい。ストレート麺のしっかりしたコシ。あっさりしたスープは飲むほどに後を引く。もし、この店が近所にあれば、このラーメン目当てに何度も通いたくなるほど。奇を衒わない昔ながらの味がかなり好感がもてました。

総して感じるのは、餃子からラーメンまですべてが薄味で、店のハードな雰囲気に反して（かなり失礼）上品な味わいだということ。餃子も干しえびの風味が脳裏にしっかりと焼き付いて、飛び抜けて美味しいと言わないまでも、また食べたくなる「おふくろの味」的な効果がある。それに店の人が親切で感じがいい。この日もかなり繁盛していてお客がひっきりなしに入っていた。私も近所なら何度も足を運んでしまう店になりそうです。（2007/10）