2007年10月 華やかな京都でほっこり いにしえの飛鳥でまったり 

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急用で奈良の実家に帰るついでに京都に行こ!ということになった。大阪で生まれ育った私には、京都はただのお隣の県というだけの存在でした。関東に移り住むまでは。

でも、関東の方にとっての京都はもっともっと大きな意味がある場所。日本人の誰にとっても大事な場所であるには変わりないけど、気軽に京都に行ける関西人とはまったく違う、一流ブランドなのではないかと感じることが多々あるのです。メディアもそういう扱いしてるしね。
と、いうわけで今の私は関西人が行く京都ではなく、関東人が行く京都の目線になっています。すごく"ありがたい場所"という感じの。とはいえ、私が目指すものはいつだって食べることなのですが・・・。



京都オムライス・ルフ
この京都行きの寸前にたまたまTVで放映していた京都グルメの番組を観て、ここに行きたい!ということになりました。先斗町を歩いているとの17番ロージという看板をみっけ。路地を覗いてみると「京都オムライス」ののぼりが目に入りました。とても分かりにくい場所と聞いていたので、案外簡単に見つかってちょっと拍子抜け。

店は町の洋食屋さんという感じ。TVで観た「宇治丸」という変わりだねオムライスと保険のためにオーソドックスなオムライスを注文。「宇治丸」とは、うなぎごはんを玉子で巻いたものに、急須に入った出汁をかけていただく、うなぎ茶漬けのようなもの。名古屋のひつまぶしの最後のお茶漬けのオムライス版とも言えるかも。あおさやあられがちりばめられているのが、なんとも京都風。これはもはや和食です。美味しいか?と問われれば、珍しいとしか答えようがない。そして二度目はないかも。
オムライスはいたって普通のおいしいオムライス。でも、この店でなければ・・・という美味しさではなかったです。残念。



茶寮・ぎょくえん
今回の京都行きの一番のお目当てはこの店。去年はじめて訪れて、あまりの美味しさに感動したのでした。たかがかき氷、されどかき氷。ここ氷は機械ではなく人がカンナで削ったのはではないかと思わせるような繊細さ。口の中でさっと消えていくのです。あとを引きますよ〜。
ただ、去年食べたのは6月で、今回食べたのは10月。やはり暑い時期のかき氷の方がより美味しく感じます。言うまでもなかったですか?!



甘味・ぎおん徳屋
http://giontokuya.jp/
ここもテレビを観て、にわか仕込みで飛び込んだお店。飛び込んだと言ってもすぐに入店できたわけではなく、10組ほどの行列ができていたので30程待ちました。注文したのは、やはりテレビで観た「本わらびもち」と「もちやきぜんざい」。なんてミーハーなんでしょう(汗)。

「本わらびもち」はしっかりした粘りがあり和三盆の甘さが上品。それに黒蜜ときな粉をかけていただきます。
ぜんざいの餅はテーブルに置かれた小さな七輪で自分で焼きます。このお餅のおいし〜こと!これをしっかり甘めのぜんざいに絡めて食べる恍惚のひととき。甘党の心をわしづかみにしてしまいます。

徳屋のメニューのほとんどは未完成品。きな粉をかけたり、お餅を焼いたり、何かしら最後のひと手間を自分で行う必要があります。出されて食べるだけの完成品より得した気分になるのは、そこに"楽しさ"が加わるからでしょうか。 面倒くさがりなうちの主人でさえ、いそいそわくわくお餅を焼いていました。家では決して見ることのない姿です。お陰で京都では外せないお店になりそう。
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07 | 10 | 13 | fri


実は今、奈良に興味が湧いているのです。両親は3年ほど前に大阪から奈良に引っ越しました。終の住処が奈良になったわけです。それに兄は、20程前に新居を奈良に建ててからずっと奈良県民。ということで、私の実家は本格的に奈良になったのです。
そして、なぜか今ごろになって奈良という土地に興味が湧いてきているのです。それは自分の年のせいなのかも? そして、メジャーな京都よりもマイナーな奈良に肩入れしてしまいます。これも判官贔屓の性格からでしょうか。

今回は東大寺や奈良公園ではなく、小学校で行って以来の飛鳥を散策してみることにしました。高松塚古墳や石舞台のある飛鳥歴史公園の中を散策です。公園と言っても面積は46.1haもあり、近鉄吉野線の4駅分もの大きさなんです。祝戸、石舞台、甘樫丘、高松塚周辺、キトラ古墳周辺地区の5つの地区に分かれていて、今回すべてを歩くのは体力的に無理なので高松塚〜石舞台までの約5キロほどを歩いてきました。

まずは「飛鳥駅」から出発。最初の高松塚古墳周辺地区までは10分ほどで到着。でも、残念ながら高松塚古墳の壁画は修復中のため見ることはできませんでした。高松塚壁画館で壁画のことをお勉強して、公園内をのんびり散策しながら次の目的地の石舞台地区を目指します。
途中、小高い丘の上に天武天皇と妻の持統天皇の合葬陵(画像右上)がありました。ここは唯一被葬者が確実な天皇陵だそうです。何気なく立ち寄ったお墓が、こんなメジャーな天皇のお墓だとは、あらためて奈良のスケールにびっくり!

いい加減歩き疲れて、やっと蘇我馬子の墓と伝えられる石舞台古墳(画像左下)に到着。まわりの年配の方達の方が、元気でしっかり歩いてらしたのが我ながら情けなかった・・・。。
巨大な岩で造られたこのお墓はわが国最大の方墳だそうで、この時代の技術や知恵にただただ驚かされます。
そうとう歩いたので、ここでやっと休憩。明日香の夢市というおみやげ処の2階の農村レストラン夢市茶屋で黒米ごはんの古代米おにぎり(画像右下)をいただきました。黒米などの古代米は日頃から食べ慣れてますが、この飛鳥の空気の中で食べると格別おいしく感じます。

今回の飛鳥散策は、とてもとてもなつかしい感覚に包まれました。自分にとっては所縁のない場所ですが、まるでDNAが喜んでいるような不思議な感覚。
小学校の遠足ではただ田舎としか映ってなかった場所が、今は特別な場所。
私も年をとったと言うことか? でも、年を重ねることでこの感覚が味わえるのなら、おばさんになるのも悪くないな、素直にそう思えるのでした。
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