実は今、奈良に興味が湧いているのです。両親は3年ほど前に大阪から奈良に引っ越しました。終の住処が奈良になったわけです。それに兄は、20程前に新居を奈良に建ててからずっと奈良県民。ということで、私の実家は本格的に奈良になったのです。
そして、なぜか今ごろになって奈良という土地に興味が湧いてきているのです。それは自分の年のせいなのかも? そして、メジャーな京都よりもマイナーな奈良に肩入れしてしまいます。これも判官贔屓の性格からでしょうか。
今回は東大寺や奈良公園ではなく、小学校で行って以来の飛鳥を散策してみることにしました。高松塚古墳や石舞台のある
飛鳥歴史公園の中を散策です。公園と言っても面積は46.1haもあり、近鉄吉野線の4駅分もの大きさなんです。祝戸、石舞台、甘樫丘、高松塚周辺、キトラ古墳周辺地区の5つの地区に分かれていて、今回すべてを歩くのは体力的に無理なので高松塚〜石舞台までの約5キロほどを歩いてきました。
まずは「飛鳥駅」から出発。最初の高松塚古墳周辺地区までは10分ほどで到着。でも、残念ながら高松塚古墳の壁画は修復中のため見ることはできませんでした。高松塚壁画館で壁画のことをお勉強して、公園内をのんびり散策しながら次の目的地の石舞台地区を目指します。
途中、小高い丘の上に天武天皇と妻の持統天皇の合葬陵(画像右上)がありました。ここは唯一被葬者が確実な天皇陵だそうです。何気なく立ち寄ったお墓が、こんなメジャーな天皇のお墓だとは、あらためて奈良のスケールにびっくり!
いい加減歩き疲れて、やっと蘇我馬子の墓と伝えられる石舞台古墳(画像左下)に到着。まわりの年配の方達の方が、元気でしっかり歩いてらしたのが我ながら情けなかった・・・。。
巨大な岩で造られたこのお墓はわが国最大の方墳だそうで、この時代の技術や知恵にただただ驚かされます。
そうとう歩いたので、ここでやっと休憩。
明日香の夢市というおみやげ処の2階の農村レストラン
夢市茶屋で黒米ごはんの古代米おにぎり(画像右下)をいただきました。黒米などの古代米は日頃から食べ慣れてますが、この飛鳥の空気の中で食べると格別おいしく感じます。
今回の飛鳥散策は、とてもとてもなつかしい感覚に包まれました。自分にとっては所縁のない場所ですが、まるでDNAが喜んでいるような不思議な感覚。
小学校の遠足ではただ田舎としか映ってなかった場所が、今は特別な場所。
私も年をとったと言うことか? でも、年を重ねることでこの感覚が味わえるのなら、おばさんになるのも悪くないな、素直にそう思えるのでした。