人生を考えたりして
義母の病状は一進一退、
5月の初めに手術を予定していましたが、
突然、心不全による肺炎を引き起こし、
先送りになりました。
その肺炎も今はすっかり良くなりましたが、
合併症が残ってしまいました。
今はその合併症と戦う毎日。
私達家族も生と死の間で暮らしている感じ。
その重圧から逃れるように、
植物の手入れに没頭しています。
義母が育てていた花の管理や、
私の大好きな観葉植物などを見ていると、
とても心和むものがあります。
この季節、土の中から小さい命が顔を出したり、
枝から新芽が出るのを眺めながら、
力をもらっています。
私は3年前に大きな病気をしたために、
わりとよく「死」というものを考えます。
と言っても具体的な死ではなく、
人の命には終わりがある、という観念的な死。
それは恐怖ではなく喜ぶべきことで、
そのお陰で生きる情熱が湧いてくるのです。
まさに光と陰の関係。
それまでの私は、自分の人生が70年〜80年はあるものだと、
根拠もなく思い込んでいました。
それが当たり前のように思っていたので、
永いな〜、面倒だな〜、って無意識に感じていたのです。
そして人生の楽しいところ、
おいしいところばかり追い求めていたような気がします。
花の命は一瞬ですが、
そのためには土の中でしっかり根を生やし、
芽を出し、茎や葉を育て、やっと花が咲きます。
いかに土台が大切かを植物は教えてくれます。
人間も若い頃は、人生の花を追い求めるあまり、
逆に試練や辛抱が大きく感じてとても辛い。
でも、それから逃げずに吸収することで、
より大輪の花を咲かせられるのではないでしょうか。
そんなことを実感できる年齢になった今は、
より人生を楽しめるようになりました。
大正生まれの義母は、
戦争も経験し、若い頃に大病をしながらも、
2人の子供を産んで、今はひ孫までいます。
立派にたくさんの花を咲かせました。
私も人生半ばの年齢になりましたが、
私にとっての花である夢を実現させるまでは、
自分を青い蕾みだと思ってます。
人生まだまだこれから!80歳まで楽しむつもりです。
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